このアニメは2021年に中国で配信されていたもので、2022年の1月から日本でも配信されている。中国のアニメは観たことないが、どんなものかと思い、第1話を観てみた。どうやらタイムリープ系のようで、主人公のトキは、写真の撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入ることができる能力を持つ。
主人公の相棒的なポジションのヒカルは、写真の撮影後12時間の出来事を把握できる能力を持ち、主人公を意識の中でサポートする。
トキはヒカルの提示する「過去を問うな、未来を聞くな」という2つの条件と「絶対に過去の改変をしてはならない」というルールの元、依頼をこなしていく。
あと主人公の幼馴染のリンという女の子も出るが、特に能力はないようだ。
この3人が出てきて会話した後、オープニングの曲が始まる。曲はオシャレでいい感じだが、謎の独特なダンスを踊るのがシュールだ。
第1話で意識にリンクするのは、エマという女子社員。
深夜2時までに仕事を終えて、朝の8時から出勤しないといけないという過酷な残業をしている。どう考えても超絶ブラック企業だ。
主人公のトキがエマの意識にリンクし、市販の春巻きを食べようとするシーンがあるのだが、なぜかミミズが付いているという、あり得ない描写がある。おそらくギャグなのだろうが、これは市販の食べ物には変な物が混入しているというブラックジョークなのだろうか。
エマの意識にリンクしたトキは、無事残業を終え、すぐに帰宅するが、朝8時に出勤しなければならないため、風呂にも入らず寝る。部屋は散らかっていて、荒んだ生活をしていることがうかがえる。
朝8時に予定通り出勤するも、突然上司の嫁が会社に乗り込んできて、エマを愛人呼ばわりする。さらにエマの両親を侮辱するようなことも言う。エマの意識にリンクしているトキは怒りを剥き出しにする。
だが、ヒカルに意識の中で止められ、上司の嫁から平手打ちを食らうことになる。
エマはまったく悪くないので、めちゃくちゃ可哀想だ。
最後はなんやかんやあってハッピーエンドで終わりそうな雰囲気になるが、残念ながらそうはならない。ハッキリ言って救いのない終わり方だったので、少し気が病んでしまった。したがって、このアニメを観る人は、そのことを覚悟して観なければならない。第2話もこんな感じだったら、ちょっとキツイな……。