「そうするのが当たり前でしょ!」みたいなことを言う人がいたりするが「当たり前」とは何なのだろうか? 結論から言うと、それは金持ちたちが作った印象だ。では、どういうことか説明したいと思う。
まず始めに私たちが「当たり前」だと思っている印象はどうやって作られていくのか。ざっくり言えば、それは「親・メディア・学校」だ。
私たちは親に育てられている以上、親からの影響を受けてしまう。親が「会社に就職するのは当たり前」と考えていれば、同じように子供もそう考えるようになるだろう。結婚なども同様だ。
次にメディアだが、テレビなどは金持ちがスポンサーになって、出資することによって経営を続けることができるサービスだ。したがってテレビ局は、スポンサーの意向に反することは報道できない。必然的に情報にバイアスがかかってしまう。
そして学校というのは、政府が作った教育機関だ。政府に反するような教育は当然しない。では政府とは何かと言えば、金持ちたちの政治献金のおかげで権力を得た政治家たちが、国の政策を決める場所だ。したがって政治家たちは、政治献金をくれるお金持ちたちの意向にそった政治をするようになる。
流れを順に説明すると、
①金持ちたちの政治献金によって、金持ちたちに都合の良い政策が行われる
②政策はメディアなどを通して、国民にとって良いものであるかのように報道される
③メディアを観て、政策を正しいと感じた人たちは、その政党に投票し、国はお金持ちたちにとって都合の良い社会にどんどんなっていく
日本は民主主義と言われているが、実際はお金持ちたちの印象操作によって影響を受けている人間が多数いるので、政治の投票などの仕組みは上手く機能していないと私は思う。
では現在の社会が変わるにはどうすればいいのか。単純に考えれば、革命的な活動が必要なのだが、革命というのは、衣食住が絶望的に満たされないレベルまでいかないと起きづらい。現在の日本は経済的に厳しい状況ではあるが、衣食住が絶望的に満たされないレベルかというと、そういうわけでもない。したがって革命は起きず、ずるずると経済的に後退してしまっているわけだ。
結局のところ、政治で世の中が変わることには期待できず、個人が自分の生活を変えようと奮起しない限り、経済的困窮から抜け出すのは難しいと感じている。