これはクレヨンしんちゃん30周年記念のAbemaで放送したアニメ。クレヨンしんちゃんの世界でラップのフリースタイルバトルが繰り広げられる。
第1話では、風間くんとチーターのラップバトルが始まる。風間くんは小節の最後には必ず韻を踏んでいく正統派ラッパーのようだ。
後半ではマサオくんが凄腕のラッパーのような雰囲気を漂わせて登場し、第1話が終わる。個人的にマサオくんが好きなので、ワクワクしながら第2話を観た。
しかし、第2話が始まって早々にマサオくんはネネちゃんのつかいっパシリであることが分かり、ちょっと残念な気もしたが、めちゃくちゃマサオくんらしい展開ではある。
それからなんやかんやあって、風間くんとネネちゃんのラップバトルが始まるのだが、なぜかリアルおままごとをしながらの主婦目線のラップをネネちゃんがカマす。韻踏みは甘かったが、プレッシャーで倒そうとするネネちゃんらしいラップだ。
第3話ではネネちゃんとのバトルが終わり、仲間になったところで、伝説のラッパーとして、ボーちゃんが「B-RocK」という名前で登場する。石好きなボーちゃんだからこの名前なのだろう。
ただならぬ雰囲気を漂わせ、ボーちゃんがラップをカマすのかと思いきや「ぼくラップしない」とつぶやくだけだった……。ボーちゃんらしいなぁ。
そんなときにロンパオというラスボス的なキャラが現れる。そろそろしんのすけがラップするのかと思ったが、ここでマサオくんが「僕にまかせて」と勝負に挑む。なかなか熱い展開である。
マサオくんはかなりイキった感じでラップし始める。いったいどんなラップを展開するのか。
残念ながら威勢が良かったのは最初だけで、その後は好きな動物や好きな食べ物など、どうでもいいラップをし始める。これではただの自己紹介ラップである。
当然マサオくんはあっさり負けてしまう。だが、風間くんとネネちゃんが応戦する。風間くんのラップは面白くはないが韻は堅い。
ここでようやく、しんのすけがラップし始める。「おしり丸出しがモテるみた〜い」というワケの分からないラップをカマす。定番のしり出しギャグである。
そして最後には、しんのすけのラップにボーちゃんが参戦する。だが、ボーちゃんは「ボー」の部分しか言わず、ラップというより合いの手だった。個人的にはここのくだりが一番面白かった。
そんな感じで全3話を見終えた。1話7分くらいしかないので、全部観ても20分程度だ。クレヨンしんちゃんとラップが好きな人はぜひ観てみよう。今ならまだ無料で観られるはずだ!