ひろゆきやあらゆるメディアによって有名になった成田悠輔。彼は劣悪な家庭ながら、イェール大学の助教授になるまでの大逆転を起こした。その生い立ちについて語られている番組が放送されていたので、紹介しようと思う。
まず始めに成田悠輔の父親はあまり働かない人で、さらにアルコール依存性で借金まみれのろくでもない人間だったらしい。だが本をよく読む人で、家には小難しい書籍がたくさんあったとのこと。
当時の生活は、ひとり暮らしの部屋に家族4人で暮らしていて、母親がストレスのせいか夜中になると、怒鳴ったり泣き叫んだりすることが多かったらしい。そんな環境では満足に寝ることもできないので、朝起きることができなくなってしまった。
学校に行っても授業は受けず、校庭の裏で寝っ転がって空を見て過ごしていたらしい。当時の成田は精神的にも不安定だったようなので、そういう時間が必要だったのかもしれない。
そうして成田は学校に行かなくなり、不登校になってしまう。そのときに父親が買っていた本を暇つぶしに読みあさるようになる。その中には社会や経済について書かれた本も多くあったらしい。
さらに母親がストレスでくも膜下出血になり、3ヶ月入院することになる。成田には弟がいるので、ふたりでやりくりしていたが、借金まみれだったので自己破産することになってしまった。だが成田は「自己破産しても人生はなんとかなる」ということをそのときに学んだ。
普通に考えれば、成田悠輔のような人生だったら「自分の人生はもう終わりだ」となってしまうだろう。だが成田は、自分の人生をしっかり見つめ、分析し、どうすれば良くなるかを考え続けた。結果、東大の経済学部を主席で卒業し、イェール大学の助教授にまで登りつめたのである。これは成田が「天才だから」と思われる人もいるかもしれないが、その一言で片付けられるほど簡単な道のりではなかったはずだ。
どんな環境や人間であっても、自分の人生をしっかり見つめて問題点をあぶり出し、どうすれば解決できるのかということを考えるのが大事だと改めて思わされた。