欧米人とアジア人では文化が違うため、思考にも違いが見られる。では具体的にはどういった違いがあるのか。そのことを明確にするために行われた実験がある。それは、パンダ・サル・バナナの3つのうち、どの2つが関係性があるかというものだ。
あなたなら、どの2つが関係性があると思うだろうか。この簡単なテストで、あなたが欧米的な思考か、アジア的な思考かが分かる。あまり深く考えず、直感的に判断してみてほしい(結果は下に記載)
結論を言うと、パンダとサルが関係性があると思った人は欧米的な思考で、サルとバナナが関係性があると思った人はアジア的な思考と言える。
この思考にはどういった違いがあるか説明すると、パンダとサルを組み合わせた人は「動物」というカテゴリーで考え、サルとバナナを組み合わせた人は「動物の周りにあるもの」というカテゴリーで考えているということだ。
欧米人は、他者や周りの物事は自分と区別されていると考える傾向がある。逆にアジア人は、他者や周りの物事によって自分が存在していると考える傾向にある。
欧米的な思考を「分析的思考」と呼び、アジア的な思考を「包括的思考」と呼ぶ。どちらが良いかということは置いといて、文化によってこうもハッキリ考え方が分かれるのは非常に興味深い。もちろん、欧米人やアジア人だからといって、必ずこういう思考をするわけではない。あくまで傾向の話だ。
さらに付け加えると「分析的な思考」を
する人は、あまりバイアスがかかっていないと言えるが「包括的な思考」をする人はバイアスがかかっていると言える。つまり、包括的なしこう