今年のM-1グランプリをすべて観たので、お笑い好きの私が僭越ながら、競馬の印のように◎○▲で各コンビを評価して感想を述べていきたいと思う。
1. カベポスター◎
大声大会を題材にしたネタで、言葉のチョイスが面白く、構成も完璧だった。トップバッターじゃなければ、もっとウケていたと思う。
2. 真空ジェシカ○
ハンターハンターの「俺でなきゃ見逃しちゃうね」というフレーズが使われていたり、様々なボケがあり、バリエーション豊かだった。ただ最後のボケは、時間を使ったわりにはスベっているように見えた。
3. オズワルド○
寝ているときの夢を題材にしたネタで、ボケが夢と現実の区別がつかなくなっていくというもの。テンポはゆったりしているが、ちゃんと笑いを取っていて面白かった。ただ斬新さは感じられなかった。
4. ロングコートダディ◎
世界マラソン大会を題材にしたネタで、舞台をずっと縦に使った観たことないタイプの漫才だった。構成も素晴らしく、かなり面白かった。
5. さや香◎
30代で自動車免許を返納したことを題材にしたネタで、正統派の素晴らしい漫才だった。特に「佐賀は出れるけど、入られへん!」というツッコミは、佐賀県民からしたら腹が立つかもしれないが、会場はめちゃくちゃウケていた。
6. 男性ブランコ○
音符を運ぶことを題材にしたシュールなネタで、動きをフルに使ったひたすら人を音符で殺す漫才。殺し方や殺した後のやりとりが面白かった。マヂカルラブリーがしそうな漫才をまさか男性ブランコがするとは思わなかった。
7. ダイヤモンド▲
日本語の違和感をついたネタで、着眼点は面白かったが、盛り上がりに欠ける内容だった。笑えるというより「なるほど、確かに」という感じ。
8. ヨネダ2000○
イギリスで餅つきをするというシュールなネタで、何が面白いのか説明するのが難しい内容だった。けれども、餅つきをするまでの流れ、餅つきのリズムからのDA PUMP、理解に苦しむ構成だが、斬新で面白かった。
9. キュウ▲
なぞかけを題材にしたネタで、ダイヤモンド同様、笑えるというより「日本語って面白い」と感じる内容だった。
10. ウエストランド◎
あるなしクイズを題材にしたネタで、ひたすら悪口を言う清々しいほどの毒舌漫才だった。「YouTuberが警察に捕まり始めている」とか、テレビで誰もが言わないようなことをここまで堂々と言える井口の度胸は凄いと言わざるを得ない。賛否両論な内容だとは思うが、やはり笑いには毒が必要だと感じさせる漫才だった。あと「ネタの分析をするウザいファン」というフレーズが出ていたので、観ている自分も井口に見事にディスられた。
というわけで、いかがだったろうか。
個人的にはランジャタイに今年も決勝進出してほしかったが、残念ながら叶わなかった。ランジャタイのラップ曲を過去に作ったので、もし興味があれば、聴いていただけると嬉しい限りだ。
ランジャタイ【M-1グランプリ2022】ラップ